本田技研工業「インテグラ」7月末で生産中止へ

DC5系インテグラ

 ホンダは23日、スポーツカー「インテグラ」(排気量2.0リットル)の生産を7月末で打ち切ることを明らかにした。
 ミニバンや小型車に押され、販売が低迷していた。モータースポーツを看板とするホンダだが、市販スポーツカーは2人乗りオープンカーの「S2000」だけになる。


 インテグラ鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)で生産しており、ピーク時に国内で年間7万3000台が売れたが、最近は3000台に落ち込んでいた。米国、カナダ、豪州にも輸出しているが、日本向けは6月末、輸出向けは7月末に生産を終了する。
 1980年に前身の車種が登場し、89年に現車名となった。「かっこインテグラ」の宣伝文句で、米国の俳優マイケル・J・フォックスさんが登場するCMが若者に好評を博した。
 トヨタ自動車も「セリカ」の生産を打ち切っており、かつて人気を博したスポーツカーがまた一つ姿を消す。
【記事元】読売新聞

 以前から囁かれていたインテグラの生産打ち切りが現実となった。GT-RRX-7を葬った排ガス規制の波にも飲み込まれずに生き残った車種だったが販売低迷で同社の「NSX」と同様にラインナップから消滅することになった。
 ホンダには「S2000」がラインナップにまだ残っていることになるが、今年の秋にマイナーチェンジがなければこちらも年末までには生産中止の発表があると考えるのが妥当だろう。
 これによりホンダはF1はやってるけど「フィット」と「ミニバン」「軽自動車」だけを作るメーカーに成り下がるわけだ。ラインナップに夢の欠片もなくなってしまっていいんだろうか?


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