「シン・仮面ライダー」を見てきました。

3月も下旬になり温かい日が続いています。東京23区はソメイヨシノが満開という報道もありましたね。

さて、3/17に庵野秀明監督作「シン・仮面ライダー」が公開され、少し遅くなりましたが平日に空き時間ができたので近隣のシネコンで見てきました。

「シン・仮面ライダー」は2016年に公開された「シン・ゴジラ」に端を発し、2021年に発足した「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」の1作品という位置づけです。
配給元が違うため世界観は共通化されているわけではありません。
2022年公開の「シン・ウルトラマン」は樋口真嗣さんが監督だったので、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」以来の監督作品ということになります。

生誕50周年記念作品として制作された「シン・仮面ライダー」は、原点となる初代TVシリーズ石ノ森章太郎先生のコミック版をベースにしており、特に初期の怪奇色が強いエピソードを作品全体の基調としているので、平成以降のシリーズを見て育った若い世代よりは上の世代がターゲットになっていると思われます。


ストーリーは謎の秘密結社に怪人へと改造された主人公の孤独な戦いはオリジナルと変わらない、序盤でこの結社の発足と目的が説明されているが「全体の幸福ではなく、個人の絶望」と闇が深い
前半が本郷猛と緑川ルリ子の物語として進み「政府の男たち」と共闘していく、後半はルリ子の異母兄となる緑川イチローとライダー2号になる一文字隼人が登場して話はエスカレートする。

イチロー(仮面ライダー0号)との決戦を終えた一文字隼人は、心優しき本郷猛の魂を宿したマスクとルリ子が託した赤いマフラーと共に新たなる戦いへと向かうシーンで話は終わる。

今作はマニア度が最も高い作品のように言われますが、決して敷居は高いとは感じません。むしろ仮面ライダー初見の人のほうが変なフィルターを通さずに見ることができると思いましたね。

少々ネタバレですが、開幕早々に暴力の衝動が抑えられない本郷がショッカー隊員を撲殺するシーンは血飛沫飛び散り、正義が振るう力も暴力と違いはないことを告げていた。

誰かの幸せのために闘う一文字隼人は、今日も相棒の本郷猛と風の中を駆け抜けている。
何故なら「時代が望む時、仮面ライダーは必ず蘇る。」から