電気街に観光化の兆し

 昨日(12/2)の夕方にPCパーツを買いに秋葉原電気街のT-ZONEDIYへ行くために、TX乗り換え時とは逆の電気街口改札へと向かった。
自動改札で詰まってる18〜20歳くらいの非アキバ系の男女6人組を横目に改札を抜けて中央通りから通り一本奥にある店に急いだ。購入予定パーツはすぐに入手できたので家路に着くことしたが、デスノート*1の最新刊が発売されていることを思い出して新刊コミック店に寄ることにした。
その時点での最寄りの店は中央通りに面したビルの地下にある「M」という店で、1階の免税店以外の2階から上のテナントはゲームセンターとネットカフェとその筋の人は御用達って感じのステキな物件だったりする。
 さっさと用事を済ませようとエスカレーターとUFOキャッチャーがある狭いエントラントの奥にある地下への階段へ向かうと先程JRの改札で詰まってた一団の数人がいた。一目でアキバ系ではない「GAPで上下一揃えで一万円くらいの小ジャレたコーディネイト」*2の男女が、「同人誌なんか扱ってるオタク向け本屋にいったい何の用事だ?」と勘ぐりながらも階段を下りてやや閑散とした店内に入店してみると理由がすぐに判った。
 彼等はオタク向けショップへの「冷やかしの客」だったのだ。見物するなら大人しくしていれば良かったのだが、エロ同人のコーナーで大騒ぎをしていたのだ。一通り騒ぎ終わったらしく店員さんの迷惑そうな視線を背に受けながら一団は階上へと消えていった。
 お目当ての「デスノート 第9巻」を買って私も階上へと上がってみると、先程の一団がまだ居た。どうやら店から出てくる客を値踏みしている様子だったが、スーツにステンカラーコートというサラリーマンスタイルの私はかなり奇異に見えたようでジロジロ見られた。
 年下の人間にジロジロ見られて堪に触ったので「何か用か?」と聞いてみたが、視線をそらして気まずそうな態度をみせたのでそのままスルーして駅へと向かった。エントランスから通りに出るまでの間に背中の方から「次はメイドカフェへ行こうぜ」という声が聞こえた。私はメイドカフェには行ったことがないので知らないが、この街で喫茶店と聞かれたら古炉奈を間違いなくお勧めする。
 まさか自分がココココで書かれてる事を目の当たりにするとは思わなかった。
 彼等からすればアキバという動物園に「エロ同人を漁るキモオタ」を見に来たといった感じなんだろうけど、あの街は観光地ではなく商業地であることを忘れないで欲しい。

*1:週刊少年ジャンプは読んでいないのでコミックス派です。

*2:偏見かもしれないが大学もしくは専門に通ってる子がバイト代で着られるオシャレはGAPかバーゲンセール時のビームスユナイテッド・アローズくらいだと思ってる。