コードギアス-亡国のアキト- 第1章「翼竜は舞い降りた」

本日(8/4)より公開された新シリーズの第1章を早速観てきました。
物語はコードギアスの第1期と第2期の間を埋めるスピンオフで、
黒の騎士団の一大反攻作戦(ブラック・リベリオン)が失敗に帰した頃の欧州が舞台になっています。
下記の感想には多大なネタバレが含まれています。


<ストーリー>※公式サイトより拝借
ブリタニア帝国の武力侵攻に対してユーロピア共和国連合(E.U.)は防衛線を徐々に下げる中でE.U.軍にて編成された
特殊部隊[wZERO]に所属するパイロットの日向アキトは日本人の少年少女のみで構成されたナイトメア部隊に配属され
生還の確率が非常に低い無謀な作戦に投入される。


<感想>
監督は谷口悟朗から赤根和樹へ交代して、谷口作品特有の青臭さが薄らいで叙情的なストーリーとなっているように感じた。


先ずは、ファーストカットにローマ帝国が敷設した石畳の街道と一里塚が映されることで、
この世界にも連綿と続く征服者による歴史があることを印象づけているように思われた。
道は人や財を運んでくる有り難いものではあるが、その反面に争い事や疫病を運んでくる恐ろしい顔を併せ持っていて
日本人が道祖神を置くのはこういったことの表れなのだ。


続いてPVで話題になったNMFによるアクションシーンは、この後の戦闘シーンに集中していて3DCGにより想像以上に良く動いていた。
ボディカウント(死亡者集計)されない日本人志願兵は消耗戦力とみなされ危険な任務へと赴く、
その見返りに家族へは市民権が与えられる約束になっていて、夜の森を四つ足で駆け抜けるE.U.軍のアレキサンダが
次々と自爆攻撃を繰り返してゆく描写には胸が詰まる思いだった。
この設定について監督は旧日本軍の特攻兵にアイディアを得たそうだが、どちらかというとローマ帝国が属州民に対して兵役を架し
期間(約30年)を全うすると子息の代にローマ市民権を与えたという史実を思い出した。


彼等には墓が無く物語終盤でアキトが墓の代わりに石を積み上げる描写は、賽の河原で石を積み続けて成仏を待つ童の霊のように見えてならなかった。
石を積み続ける童達には地蔵菩薩の救いの手が差し延べられるが、アキトには果たしてそれがあるのだろうか?


シリーズは4章構成なので尺が足りない部分を坂本真綾によるナレーションが適時入ることで状況を掴みやすくする演出側の配慮を感じた。
ただ、人物の仕草や視線で感じ取れる心理状況まで説明するのは余計なお世話だという気もした。


シテ島に設置されている日本人ゲットーを抜け出したリョウ、ユキヤ、アヤノの三人組やギアスを使うユーロ・ブリタニアの騎士シンと
予告で登場したスザクの存在も気になるが第2章は2013年春公開予定になっているので首を長くして待つことになりました。