「国家公務員」三種採用試験にフリーター枠新設 政府が方針

21歳未満を対象としている国家公務員三種の採用試験について、30〜40歳の「フリーター」を対象とする採用枠を新設する方針を固めた。格差社会是正に向け、正規雇用拡大に取り組む姿勢を示す狙い。安倍晋三官房長官が議長を務める「再チャレンジ推進会議」が月内にまとめる提言に盛り込む。

 フリーター、ニートへの対策は非常に良い政策のですが、会社勤めをしていて税金を納めている派遣や契約社員などの不安定な非正規雇用者を正社員登用へと積極採用する対策を民間企業に推進させる方が雇用問題や税収などでは重要なのではないかと思われる。
30代前半で非正規雇用の人って「就職氷河期」を経験して正規社員になれずに低賃金で正社員と同じ業務に就いている人が多いと思うんですけど、もう少しこういった人たちへ焦点を当てるべきだと思いますね。


 ただ問題なのは安倍氏の「再チャレンジ推進会議」とは別に厚生労働省主導で設置した「若者の人間力を高めるための国民会議」の議長が日本経団連会長の奥田氏だということだ。
この人って「長期スパンで計画的に雇う正社員と違って一定期間しか雇わない派遣・契約社員は同じ業務でも安い賃金で働くのは差別ではない」という若年層の非正規雇用者使い捨てとも捉えかねない趣旨の発言をする人物なので基本的には若年層の雇用問題の解決は無いと見て正しいと思う。こんな人物がトップにいる会社の車は一生買わない、しばらくは今乗ってる中古のニッサンでいいや(笑)


 基本的に日本は正規雇用の最大機会が新卒採用となっているのでコレを逃してしますと再起の可能性が殆ど無いのが実情で安倍氏の提唱する「何度でも挑戦する機会がある社会」が早期に実現するといいなと思う。だけどあまり安倍氏って好きな政治家ではないのだけれど、こういった政策を実現できる「信頼できる政治家」になってほしいなとは思ってます。