『ワルキューレの降誕 (1)(2)』読了

 3月末にまとめて購入したコミックスを読み終えた。
 マイナー月刊誌に隔月間連載されていた作品なので単行本化するまで待っていたら第1巻を買いそびれて3月下旬に第2巻が発売されたのを機会に購入した。
題名からはピンと来ない人も多いと思うけど、ナムコが1986年に家庭用ゲーム機向けに発売した「ワルキューレの冒険」の前日譚です。しかもストーリーはナムコ公式認定です。


 作画はキャラクターデザインを担当した冨士宏氏で、無駄の無いスッキリした絵やコマ割りではあるが80年代の画風が色濃く残っており90年代中期以降のコミックに慣れた人にはちょっと違和感があるかもしれない(笑)


 内容は北欧神話をベースに「神々の黄昏」以降の新しい神々が創造した世界が舞台で天上界の見習い女神が世界各所に起きている異変の原因探索を命令されたところから始まり地上人の人間、サンドラ族、ズール族等との交流を経て、古き神々の時代の戦女神と巨人族の戦いに端を発した呪いに単身挑むことになります。


 全2巻と短いような気がしますが内容は程よく詰め込まれていて読後の満足感は非常に高いと思います。また巻末のストーリーボードの掲載は好感が持てる。
 多少ネタバレだが主人公の名前の由来となるEpがあり、主人公の「若い女神」はサンドラ族のマルマノに名前を尋ねられたときに、神名を名乗れないため行きがかり上「ワルキューレ」と名乗ることになった。ちなみにマルマノの孫が「ワルキューレの冒険」「ワルキューレの伝説」にプレイヤーキャラクターになります。
 約20年の歳月を経て再度降臨した女神様の魅力は今も色褪せていないことが確認できたことに感謝以上の言葉が見つからない


ワルキューレの降誕 (1) (BLADE COMICS)

ワルキューレの降誕 (1) (BLADE COMICS)

ワルキューレの降誕 2―The birth of Walkure (BLADE COMICS)

ワルキューレの降誕 2―The birth of Walkure (BLADE COMICS)