日本カー・オブ・ザ・イヤー:マツダのロードスターを選出

【情報源】毎日新聞

その年の最も評価が高い車に贈られる「05〜06年日本カー・オブ・ザ・イヤー」の発表会が9日開かれ、マツダの2人乗りオープンスポーツカー「ロードスター」が選ばれた。
マツダが受賞するのは旧東洋工業時代の「カペラ」(82年)以来23年ぶり。

 TVニュースで見ましたが、受賞が決まった時に開発主幹の方が涙ぐんでいたのが非常に印象的でした。メーカーで生産される自動車は工業製品であると同時に、開発者達の思い入れが込められた一つの作品であるときがあります。
マツダスポーツ車には特にその傾向が高く、マニアックとも思えるグラム単位での軽量化や独特の造形センス*1に開発者の姿勢を感じることが出来ると思います。
 初代ロードスターは、私が高校2年生の時にデトロイトモーターショーで発表されて*2大いに注目を浴びました。
国内では1989年に「ユーノス・ロードスター」として発売されて多くのユーザの支持を得ましたが、この年のカー・オブ・ザ・イヤートヨタの「セルシオ(初代)*3」が獲得し、それ以外にも日産の「スカイライン(R32)」「インフィニティQ45」「フェアレディZ(Z32)*4富士重工の「レガシィ(初代)*5」とバブル景気を背景に高出力・高馬力や新世代車が数多く発売された時期でもあります。

 私も数年後に社会人になってから1600CC(NA6)の中古(平成3年式)を購入して数年間乗りました。エンジンは非力でしたが車重が1トン未満だったので軽快に走るので運転が非常に楽しい車でした。もちろん改造はしましたけど(笑)
 現行型は販売店に展示しているのを数回見ただけですけど、初代と比べると安っぽかった内装も上質になり雰囲気がだいぶ変わりましたね。
 されど、世代を重ねても初代から受け継がれる「人馬一体」の思想は21世紀も健在です。


【関連リンク】
MAZDA ROADSTER
日本カー・オブ・ザ・イヤー

*1:かなり以前だが「間違いだらけの〜」でお馴染みの有名自動車評論家がマツダ車全般について、「垢抜けないマツダ田舎センス」と評していたのを思い出す。もっともこの人はトヨタ以外の国産車は褒めないので有名でしたね

*2:北米では「MX-5/ミアータ」として発表されて、タミヤから当初はこの形式名称で模型化されています。

*3:トヨタが北米での高級車市場を開拓するために立ち上げたレクサスブランドの中核を成す車でかなり売れたらしい、国内でもクラウンに取って代わるステイタスカーとなり「いつかはクラウン」というコピーを葬り去った。

*4:根強いファンが多い北米で先行販売された国産初の280馬力自主規制車、同時期に発売されたGT-Rと比較される悲劇の車両ではあるがcd値が低くブーストアップ・チューンドならGT-Rより最高速が速かったりする。

*5:ワゴン車を一般に普及させた画期的な車種、CMにブルース・ウィリスケビン・コスナーメル・ギブソンとハリウッドスターを起用することが多いが、初代CMキャラクターはWRCドライバーのマルク・アレン