BSアニメ夜話「機動警察パトレイバー」(NHK衛星第二_23:00〜24:00)

 BSマンガ夜話の姉妹編として8月に放送されたシリーズの第二回目
 第一夜目は「機動警察パトレイバー」の劇場版が取り上げられました。と言うより押井守特集だったような気がします。
 ゲストは出渕裕大森望宮台真司国生さゆり*1、でしたが国生は煩いだけで不要だった。
 「パトレイバー」は80年代末期にコミック、OVA、劇場長編、TV、小説と現在のメディアミックス路線の先駆け的な作品であることは有名な話ですが、その中でも特に批評の対象になるのが2本*2製作された劇場長編の押井監督作品となっています。
 私はどちらかというと押井ファンではないと思っているのですが、両作品ともリアルタイムで劇場で鑑賞しています。その上これ以外の監督作品のLD、DVDも持っていますので本当は押井スト*3なのかもしれない。
 宮台の「うる星やつら」から「攻殻機動隊」を繋ぐ作品という評価は説得力がある発言だった。
 私見としてはテクノスリラーとして頂点に達したP1と押井の世界観に初めて決着か付くP2は重要な作品だと思っています。*4
 氷川竜介の解説コーナーは喋りに抑揚が無く、講釈自体は素晴らしいのに番組のテンションを下げていて損をしていることに気が付いているんでしょうか? 特にロケハンについてはP1の劇場用プログラムやLD、DVDに封入されているライナノーツを用意してみると参考になるかもしれません。
 私はバブル初期に池袋西口地区の再開発の煽りを受けて千葉県の新興住宅街に引っ越してきて、劇中で町が開発の名の下に崩壊していく描写には初見の時に妙な感覚を覚えました。
 録画収録番組なのでかなり編集されているらしく、ゲストの出渕の暴露話はカットされているようでした。

機動警察パトレイバー 劇場版 [DVD]

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機動警察パトレイバー2 the Movie [DVD]

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*1:正直な話、国生は他の3人のゲストの発言を遮るシーンが多くて邪魔でしょうがなかった。

*2:WXIIIを含めると3本になるがあえて除外します。

*3:犬を溺愛していること事態に妙な共感を覚えます。

*4:イノセンスも何年すると評価される時期が来るんでしょうか?