プラネテス-第14話「ターニングポイント」-(NHK教育_水24:25〜24:50)

 実質的には第2部のスタートとなる話
 第12話で大気圏に突入してしまったDS-12(船名:トイボックス)に変わり
新生DS-12の就航を皮切りに、あちこちでいろいろと動き出してきます。
 冒頭のリュシーに問い詰められてハチマキが好きなことを自覚して困惑する
タナベとチェンシンの巡るライバル脱落に喜色満面のリュシーが面白かったです。
 早速チェンシンにモーションを仕掛けるも、彼の注目は木星往還船フォンブ
ラウン号の乗員募集に向いている始末で女性は眼中には無い様子だった。
 他の事業部でのスキャンダルが波及して、社内恋愛禁止を宣言するラビィ
(係長補佐)に不満気なタナベと口論になるハチマキを見ていると小中学生の
恋愛ですかと・・・
 以前にハチマキと付き合っていたクレアは、往還船の動力システム運用申請
のため軌道保安庁に出向いているがうまくいっていないようだった。偶然見か
けた保安庁職員のハキムに第11話で拘束されたテマラ*1の処遇
をたずねる。*2
 ギクシャクした空気のままデブリ回収に向かう二人を待ち受けていたのは、
第3事業部の研究モジュールだった。事業部長の嫌がらせ*3小惑星
激突寸前のモジュールを機転を利かせてハチマキとタナベが回収する。
回収後にお互いの気持ちを再確認し仲直りのキスをする二人*4
 それにしても第3事業部長からの抗議を社内規定には抵触していないと、
大人の対応でスルーするドルフ事業部長には感服しました。
 本来なら2回分に分けても問題ないくらい社内恋愛の話とモジュール回収の
話がリンクして、二つ事件の解決がラストのキスシーンに収束していく構成は
見事で密度の高い回でした。
 他に気になった点としては、第13話で過去と区切りをつけたユーリの課員へ
の人当たりが変わったこと*5とOPがマイナーチェンジしたことでしょ
うか。
 次回はデブリ課の派遣社員エーデルに焦点が当たる話です。

*1:彼らの持つ研究所が軍 事転用されるのを恐れて拘束されているとさり気無く解説していた。

*2:多少のネタバレになるが今後のこの二人の関係が物語に影を落としてきます。

*3:研究員と娘の関係に対しての職務権限を悪用した私的な報復行為

*4:タナベがハチマキに寄り添う描写でフェイドアウトしてエンディングに移るわけなんですけど、谷口悟朗監督は「無限のリヴァイアス」の頃から直接的な表現を避けていますよね。

*5:今まではハチマキとタナベをさん付けで呼んでい たが、今回からは付けなくなった。