プラネテス-第11話「バウンダリーライン」-(NHK教育_水24:25〜24:50)
今回からOPがマイナーチェンジされている。*1
オリキャラのクレア・ロンドに焦点が当たる話。クレアの生まれ故郷「エルタニカ」*2からテクノーラ社へ宇宙服*3の売り込みにテマラがやってくる。
クレアは上司から押しつけられる形でテストを任せられるが、経済封鎖や内戦で疲弊している国の宇宙服とのことで、どこも門前払いされる。その話を聞いたデブリ課がテストの話を買って出る。
劇中のクレアとテマラの立場の違い*4やクレアのキャリア志向の裏付け*5が二人の少ない会話で説明するあたり脚本(大河内一楼)の巧さを感じる。
話の終盤でテストはエルタニカへの連合の軍事介入の一環による保安庁のエルタニカ人の保護(捕縛)で中止に追い込まれそうになるが、ハチマキとクレアの機転とハキムの粋な計らいでテストを無事終了する。
企業秘密を盾に宇宙服とテマラ(被験者の生態データ)の保全を訴えるクレアに対してテマラは保安庁の保護を受諾する。テマラが宇宙から見下ろす故郷を眺めながら漏らす最後のセリフが特に印象に残る。
前半のハチマキ・タナベ・チェンシンの80年代トレンディドラマみたいな「仕事も恋愛も大切にしたい」な展開と後半の「プロジェクトX」的な話を30分でまとめた密度の高いシナリオを破綻も起こさない演出の巧さが光る話でした。
NHKも日曜の夜に「ポアロとミスマープル」を流す暇があるならこっちを放送しろと思うのよ。BSで放送した時も土曜の朝だったし
次回はテロリストとフィー姐さんの対決がメインの話
回収船トイボックスの最期に君は刻の涙を見る。