プラネテス第07話「地球外少女」(NHK-BS)

 3話続いたデブリ課の休暇話は、ラストに原作で評判の良かったエピソードを持ってきました。
 前回の忍者モノでハチマキが怪我をして入院する導入部とタナベが登場していることが原作コミックとは違っていますが、脚本上では上手くクリアしていました。
 今回は人体に与える低重力と宇宙放射線被爆の影響が話の胆になっています。
 月面育ちの少女とベテラン宇宙飛行士の生と死を合わせ鏡にエピソードは進んでいきます。
 1/6G環境で育ったため地球の重力下(1G)では生活できないが、いつか海で泳ぐことを願う少女「ノノ」と宇宙での仕事に誇りを持つ宇宙飛行士「ローランド」の孤独と絶望が、ハチマキの宇宙観に影響を与えたことがエンディング間際の台詞の端々に感じられます。
 他にもタナベが見舞いに持参した月面農園で栽培された林檎が「ノノ」の象徴だったりと上手いシナリオだったなと思います。
 低重力障害や宇宙での放射線被爆については、TVゲームポリスノーツの中でも語られていてちょっと思い出してしまいました。
 「プラネテス」は土曜日の朝に放送されて、NHKももう少し放送時間帯を考えて欲しいんだけど無理な話か・・・